当院のスタッフが牧野植物園の年間パスポートを購入したとかで、最近足繁く通っているようです。先日、知らず知らずのうちに薬用植物であるトビカズラの写真を撮影してきたので、拝借させてもらってにアップすることにしました。トビカズラはマメ科の植物で、実が食用となるため戦後に持ち込まれましたが、日本ではこの写真のように花や実をつけるのは珍しいようです。一方中国では普通に咲いているようで、その蔓茎は大血藤という漢方薬としてリウマチ、打撲、月経不順などに用いられます。また効能が近いアケビ科のサルゲントカズラも大血藤として用いられますが、別の植物です。この二種は、マメ科の鶏血藤という漢方と見た目や効能が似ているため、偽物として出回ることが多いのですが、よく見ると断面と色で判断できます。以前トカゲ堂でも仕入れた鶏血藤が大血藤だったことがあり指摘したところ、問屋さんも気づいていないということがありました(笑)