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この雑草は有害か有益か?

ゴールデンウィーク中に草抜きをしていると、大量にドクダミが群生しているのを見つけました。ドクダミは漢方ではその独特の臭気から魚腥草(生臭い魚の臭いのする草)とよばれ、その利尿作用や消炎殺菌作用などを利用して尿路感染や呼吸器感染症に用いられます。単独では効果が薄いように感じますが、他の薬草と組み合わせる事でかゆい所に手が届く感じの臨床には欠かせない薬草です。また民間療法としてお茶として使用するのは有名です。こんなふうにドクダミは非常に有益な薬草ですが、一旦根付いて増殖を始めると手に負えなくなります。地下茎で繋がってどんどん増える上に、少しでもちぎれた根が残っていたりすると、再びどんどん増殖します。絶対にやってはいけませんが、誰かの家の庭に植えればもうテロレベルです。写真でも地下茎で繋がったドクダミが、段の上から段の下にまで増殖しています。これは同じ固体なので上を抜いてもすぐまた復活します。アジア諸国では食べる所も有るようなので、食べてみましたが臭みが強く、どうやらアジア諸国で食べているものとは少し、種類が違うようです。このドクダミ、有益なのか有害なのか大きな問題です。

ちなみにドクダミは十五分以上煎じると薬効成分が減弱するので、自宅でお茶を作る場合は注意してくださいね。