新元号『令和』の典拠が『万葉集』の梅の花の歌であることから、梅には何かと最近注目が集まっているようです。高知市池にある池公園には梅の木が植えられており、たわわに実る梅の実を見ることが出来ます。この青梅の実は僅かに毒性があるため、塩漬けにしたり、アルコール漬けにしたりすることでその毒性を低下させることで食品や薬として古来より使用されてきました。漢方では5月頃採取した青梅を燻製にした物を烏梅と呼んで咳嗽や回虫症などにもちいます。また梅はその酸味による収斂の性質で下痢を止めたり、乾きを潤したりする性質があり、これからの暑い季節にはぴったりの食材です。皆さんも夏ばて予防に梅を食べてみてはいかがでしょうか。