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ビワ

ビワは梅雨の時期に実をつけるため、芒種を過ぎた今頃がちょうど旬の季節です。ビワの実のほのかに香るアンズのような芳香と、上品な甘さは時代を超えて愛されてきました。このビワは食用のみでなく薬用としても古来より使用されており、漢方ではその葉を枇杷葉と呼んで咳嗽や嘔吐などに使用します。特に咳嗽に対しては極めて効果があるため、私も好んで臨床で使用しています。このビワの葉は内服薬としてだけでなく外用薬としても効果的で、神経痛のある部位に当てて、その上から灸を据えると痛みを緩和する効果もあります。民間療法としては咳が長引く時にビワの葉を乾燥させたものを10g程度煎じてのむと効果があると言われています。皆さんも是非試してみてはいかがでしょうか。