先日桂浜水族館のウミガメプールで撮影したアオウミガメです。漢方では同じウミガメ科のタイマイの甲羅をかつては解熱や痙攣などに対して使用していましたが、タイマイが絶滅危惧種に指定され捕獲が禁止されたため現在では滅多に使用することがありません。タイマイはアオウミガメより尖ったくちばしと、甲羅の縁がギザギザで有ることが特徴で、その甲羅は眼鏡やかんざしなどの鼈甲細工の原料になります。漢方ではクサガメの甲羅も使用しますが、最近は値段が高騰してなかなか使用できなくなりました。動物生薬は効果が高く、乱獲の対象になりやすいため、安易に使用せず他の方法を模索していく必要があります。