これは桂浜水族館で撮影したタツノオトシゴです。なかなかレアですが、高知の浦戸湾にも同属が生息しているようです。漢方ではタツノオトシゴはその水の中を直立して泳ぐ姿勢を馬に例え、海馬と呼ばれます。海馬は尿漏れや勃起不全など富裕層の高齢男性が求めるような症状に効果があるとされるため、乱獲が進み値段が高騰しています。そのためいくらタツノオトシゴが生薬として効果的だとしても、十分な費用対効果を得ることは難しい状況です。やはり、この見た目もかわいいタツノオトシゴは、薬として摂取するよりも観察して楽しんだ方がよいようです。