· 

更年期や月経不順にともなう【不正出血】について

更年期に入ると卵巣機能の低下にともなって女性ホルモンのエストロゲンが減少します。すると子宮内膜がうまく剥がれずに肥厚して多量の出血や不正出血を起こしやすくなります。これらの出血における中国医学的な原因の一つとして血熱というものがあります。これは加齢や過労などによる陰気の減少や、ストレスによる肝臓のたかぶりにより体内に熱が発生して、月経に関係する血と絡んだものです。この血熱が強くなると出血が引き起こされるため、中国医学では血の熱を冷ます涼血薬と呼ばれる薬草を用いて治療を行います。写真はコノテガシワで、漢方では側柏葉と呼ばれ、涼血と止血作用を有しています。また収斂作用もあるため、子宮から外出する血を収斂して体内に留める効果もあります。このような涼血作用のある薬草に、陰を補う薬草や、気を巡らせる薬草を体質に合わせて調合して治療を行うのです。トカゲ堂医院では血液検査によるホルモン量の検査や卵巣機能の検査も保険でおこなっておりますので気軽にお問い合わせ下さい。