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月経前のイライラと漢方

排卵を過ぎて黄体期に入ると、中国医学的には体内で陽気が増加するサイクルに入ります。陽気を含んだ血が子宮にどんどん溜まっていって、陽気が頂点に達すると月経となって血と陽気が体外に排出されるわけです。したがって月経前は陽気、つまり熱が体内に旺盛になるため、イライラ、食欲亢進、便秘などが現れやすくなります。この状態にストレスがくわわると、さらに体内の熱が旺盛になるため、ちょっとしたことでイライラしやすくなります。この熱が月経により体外に放出されると、イライラの原因が緩和されるため楽になるというわけです。したがってストレス、過労、食生活や睡眠の乱れなどで普段から体内に熱が篭りやすい体質になっている方は、月経前に不調が起こりやすくなります。漢方では、地黄、旱蓮草、玄参などで陰気を補うとともに、牡丹皮、番紅花、丹参などで血に絡んだ熱を冷まします。ただし体内の熱以外にも前の不調の原因はありますので、月経前症候群で悩んでいる方はお気軽にトカゲ堂院医院へお問い合わせ下さい。